スタンスミスの「World Championship 2017」コラム 第1回

12月14日(木)~17日(日)にシンガポールのKallang Theatre (カランシアター)で開催される、『Vainglory』の世界大会に向けたスタンスミス(岸 大河)氏のコラムを掲載。日本からは「DetonatioN Gaming」が参戦し、5v5モードのエキシビジョンなど見所満載である本大会の解説をチェックしよう!

2017/11/02 15:13

「World Championship 2017」コラム 第1回

筆者は2014年末よりプライベートでVainglory海外版をプレイし始め、モバイル端末で短時間ながら質の高いゲーム体験を提供してくれるVaingloryに魅了された。
個性豊かなヒーローと「E.V.I.L engine」を駆使した美しいグラフィックと操作性は、現代のモバイルゲームを超越する独特な魅力だ。

縁あって2015年4月の日本リリースイベントでは実況を務め、第1回Appbank杯で優勝。のちにOPENREC.TVにて女性声優3名を育成するVaingloryアカデミーの講師としても活動。その功績がSuper Evil Megacorpに認められ、サンフランシスコで行われたグローバルローンチイベントに招待を受ける事となった。
OPENREC.TV Vaingloryアカデミー
続くVainglory World Invitational(VWI)では日本代表Divine Brothersのリーダー(※1※2)として参加し、準優勝。その後、RAGEや世界大会等の大型大会の実況を務めるに至った(編注:上二枚の画像は2016年12月5日(月)、カリフォルニア州サンマテオで行われたWorld Championshipの様子)。

実のところ、ここ半年ほどは密にVaingloryに触れていない筆者だが、年末に開催されるVainglory「World Championship 2017」について綴っていきたいと思う。

※1ブログ記事「世界大会に向けて準備した事や考えていた事
※2ブログ記事「世界大会インタビューコメント詳細

Vainglory発祥の地で今年の世界大会が開催

12月14日(木)から12月17日(日)の間にシンガポールで開催されるVainglory「World Championship 2017」は公式の世界大会としては2回目となる。過去には韓国OGNが主催したVWIやVIPLが存在したが、現在は地域毎に公式大会が開催されており、各地域で勝ち抜いたチームが世界大会へ招待される仕組みだ。

2017年の総決算となる本大会の開催地をシンガポールとした理由は、Vaingloryのβ版が最初にローンチされた地域であるからとされる。CEOのKristian Segerstrale氏は「我々はVaingloryが最も楽しく、最高のパフォーマンスを発揮する5対5のゲーム体験であることをMOBAプレイヤーの皆さんに証明したいと考えている」とも述べている。つまり、所縁のある地域から新たな第一歩を踏み出していくのではないかと予想される。3vs3の世界大会は今年が最後となる可能性もあるだろう
▲第1回「World Championship」を制したのはPhoenix Armada(元ROX Armada)

昨年は韓国のPhoenix Armadaが優勝したが、果たして2連覇なるか。個人的な地域の総合能力はEA>NA>CN=EU>SEA>SAだと予想しているが、今年に限ってはEUがどこまで上り詰めてきているかが見所となる。是非、皆さんも順位予想などしてみてはいかがだろうか。

5v5モードの導入について

▲「League of Legends」は、2012年、世界で最もプレイヤー数の多いPCゲームとされている5v5のMOBAタイトル(公式ゲーム紹介PVより引用)

モバイル端末でプレイ可能のMOBAが増えつつあるこのご時世、バランスも鑑みて5v5にせざるを得ない現状なのかもしれない。競合となる「王者栄耀」や「モバイル・レジェンド」 は、「League of Legends」をモチーフにしたゲーム性で後続ながらアジア圏で圧倒的人気を誇っている。

5v5は構成の深みが増すが故、ピックされるヒーローが固定されるマンネリ化を抑制し、幅広い戦術を構築可能なのだ。現状のVaingloryは、ヒーローとアイテムの選択肢が狭く、個性はハンドスキルのみ。5v5へシフトするのであれば、注意深くバランス調整しなければならないだろう。また、Vainglory8で採用されているダブルBAN制度がランクマッチで採用されていないのは競技シーンに入りづらい一つの問題もいえる。個人的にはすぐに導入して欲しい。
パッチ2.8で「Samsung DeX」、パッチ2.9で「Chromebook」に対応し、マウス・キーボード操作に対応していく背景にも注目をしている。5v5の実装に向け、ヒントが散りばめられているようなアップデート内容だ。もし大会出場チームの選手1名だけがPC操作だった場合、イベント会場の対戦席がどうなるのか、今後クロスプラットフォームになっていくのかなど動向が気になるところだ。

新たな第一歩として進化したVaingloryを披露するにあたり、イベントの演出や日本語配信などにも相当な力を入れると想像できる。日本語配信を楽しみにされている方は、Vainglory8とは違った雰囲気を楽しめるかもしれない。

次回はワイルドカード枠である日本代表DetonatioN Gamingについて綴りたいと思う。

StanSmith / 岸大河 プロフィール

1989/6/21 ゲームキャスター/LogicoolGブランドアンバサダー
国内のesports大会やゲームイベントの実況・MCを中心に活躍している。世界大会の日本語実況などの経験も豊富。もともとはFPS・MOBA・スポーツのジャンルで国内外の大会に出場していたトッププレイヤーでもある。

ただのアナウンサーや実況者ではなく、選手としての大会経験とゲームへの深い理解を持つことを一番の武器としている。ゲーム初心者から上級者まであらゆる視聴者が楽しめるように言葉巧みに、必要なときには噛み砕いてゲームや試合の魅力を伝える能力が高く評価されている。

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