『Vainglory(ベイングローリー)』- 「VIPL」最終日の大会レポート!「Invincible Armada」と「Ardent Alliance」による決戦の行方は...!

『Vainglory(ベイングローリー)』の国際リーグ「Vainglory International premier league」の大会レポート!最終日の試合内容を、レポートで確認しよう!

2016/01/13 16:00

「VIPL」最終対決

12月3日(木)より、韓国にて開催中の「Vainglory International premier league」。現地にいるAdobee氏から、最終日のレポートが届きました!

「WEV」を倒した「Invincible Armada(以降、INV)」と、「GankStar」を倒した「Ardent Alliance(以降、Ardent)」が激突した決勝戦...。白熱した死闘の行方と、戦いを制したポイントなどを、レポートで振り返ってみましょう!

「VIPL」レポート -10日目-

みなさんこんにちは!

全世界が熱狂した「VIPL」が終幕したわけですが、その最終日「INV vs Ardent」の模様を今回もレポートしていきたい思います!

第1試合

まずは第1試合。バンピックでは、お互いに相手の得意ヒーローをバンした形に。

【INV】バン...ケストレル ピック...セレス、コシュカ、キャサリン
【Ardent】バン...ヴォックス ピック...スカイ、アーダン、ブラックフェザー

準決勝のShinKaigan選手のケストレルを見ていれば、このバンは当然という形でしょう。
序盤から終盤にかけてMicshe選手のCSは決して少なくなく、1分10CS以上しっかり獲得していましたが、さすがはINVのdruid選手、「ファーミングマシーン」と呼ばれているだけあって、それ以上にファームをしていました。

しかし、この試合では逆にそのINVの作戦がマイナスとなってしまったように思えます。"ほとんどCSを落としていないMicshe選手がdruid選手よりCSが少ない"ということが意味するのは、druid選手は"味方のジャングルミニオンも倒してCSを稼いでいる"ということです。

これは一貫して今大会のINVのプレイスタイルでしたが、終盤になるにつれてブラックフェザーとコシュカのCS差が2倍ほどついていました。ブラックフェザーは育ってしまうと硬く倒しにくいうえに、「フェイント・ハート」でかなりのダメージを出せるようになります。

クラーケン付近で起こった終盤の集団戦では、Ardentのブラックフェザーがセレスに張り付き、INVのコシュカがスカイに張り付くという形でしたが、「コシュカがあまり育っていない」という点と「ブリンクスキル持ちのスカイ」という点からか、先に落ちたのはセレス。流れを変えられなかったINVは、ベインクリスタルの破壊を許してしまい、第1試合はArdentの勝利となりました。

第2試合

【Ardent】バン...キャサリン ピック...アーダン、ヴォックス、ブラックフェザー
【INV】バン...ケストレル ピック...スカイ、コシュカ、フィン

そして迎えた第2試合。大会の予想に反して1戦目を勝利で飾ったArdentに対し、絶対に負けられないINVでしたが、ここでもINVはShinKaigan選手に対してのメタバンを実行。対するArdentは敵のピックを考えた上でのカウンターバンだったように思います。
INVはこれまでの試合を見ていても、キャサリンを多くピックしていたため、「キャサリンを取りたがるだろう」という予測からキャサリンバンを行ったのでしょう。その後、ファーストピックでdruid選手がスカイを獲得し、ArdentのFlashX選手はアーダンを獲得Ruin選手はフィンをピックするという結果になりました。

しかし、この試合では前の試合と打って変わってINVが勝利。10Kほどの金額差を付けてまだまだ強気のプレイを見せます。Wine選手のコシュカ、そしてdruid選手のスカイが輝いており、ブラックフェザーとヴォックスを育たせないうちに試合を決め切ることができたのが、勝利への鍵だったかと思います。

第3試合

そして迎えた最終戦。BO3の第3試合では、お互いに"バンなし、ブラインドピック(通常のランクマッチと同じ形式)"で試合が行われることになります。その結果は...

【INV】バン...なし ピック...アーダン、ケストレル、スカイ
【Ardent】バン...なし ピック...アーダン、スカイ、ケストレル

ピックがオープンになった時会場全体がどよめきました。お互いに同じ構成、まさかのミラーマッチでした。ミラーマッチは構成差がないので両チームのプレイヤースキルの差が如実に出る形となります。
この試合のキーポイントは2つ

まず、1つ目は「ケストレルのビルドパス」です。Wine選手とShinKaigan選手のケストレルはアイテムの買い方が若干異なっていました。お互いにWPケストレルには違いないものの、ShinKaigan選手のケストレルがストレートにテンションボウを目指した反面、Wine選手のケストレルはTier1アイテム、Tier2アイテムを複数買い、アイテムスロットを埋めるスタイルの買い方をしていました。

ケストレルを使う際は、「グリマーショット」のバーストダメージが重要になってくるので、テンションボウを目指したShinKaigan選手のビルドパスの方が、今回は有利に働いたのかなと思います。
2つ目は「FlashX選手のクラーケンスティール」です。
「ほんの少しでINVがキャプチャする」というところで現れたFlashX選手のアーダン。彼が放ったパンチは見事にクラーケンのゲージを塗り替え、Ardentにクラーケンをもたらしました。これによりArdentは大きく前進することに成功します。間違いなく今大会で一番盛り上がったシーンでした

その後もギリギリの死闘が続き、今度はdruid選手がArdentのクラーケンをスティールしますが、それがACEの引き金となってしまい、Ardentはベインクリスタルに到達。第3試合はArdentの勝利となり、これにより「VIPL」の優勝はArdentとなりました!

もしかすると、あのクラーケンスティールがなければINVが勝利をものにしていたのかもしれません。

大会を終えて

7月に開催されたWorld Invitationalを含めると、今大会で3回目の世界大会となりました。World Invitationalでは日本のチームが準優勝という成績を収めましたが、今大会ではグループ予選敗退という残念な結果に終わってしまいました。

そして7月の大会では、惜しくも敗退した北米勢が以降2回のVIPLを制覇しています。これは素直に北米のプレイヤーが成長しているということでしょう。

日本にも世界で通用するスキルを持ったプレイヤーが数多くいると僕は思っています。今回VIPLに出場したメンバーもそうですし、彼らより高いスキルを持ったプレイヤー、チームも出てくると思います。個人レベルで見れば十分に世界大会で優勝を狙えるレベルのプレイヤーは少なからずいるでしょう。

しかし、今後日本のチームが世界の舞台で成績を残していくためには、下記の3点を改善しないと難しいかもしれません。それは...

・選手自身の高い水準でのe-Sports経験
・バックアップする企業を含めたコミュニティの環境
・英語


の3点です。
プレイだけなら自信のある方は多いでしょう。しかし、やはり普段自宅でVaingloryをプレイするのと、オフライン大会で結果を残すのはまるで違います。大会中に限らず、試合をする30分間以外の時間をいかに有意義に活用しつつ過ごせるかといったことが大切だと感じました。
そしてトッププレイヤーをバックアップする環境も、国内ではまだまだ整っていません。e-Sportsに関わる人は全員そのタイトルに対して情熱を持ち、好きで、プレーをしているくらいの知識量があることが大切だと痛感しました。

VIPLを運営するOGNは、一見するとVaingloryに詳しくなくても良さそうな人でもVaingloryのことを熟知していますし、英語の通訳さんはヒーローのピックをみて盛り上がれるくらいVaingloryを知っていました。それが大会を盛り上げるための演出に関わる大切なことだと知っているからです。

これはe-Sports後進国の日本では非常に難しい問題ですが、少しずつトライアンドエラーを繰り返しながら、いろいろな人たちが改善に取り組んでいる問題なので、時間が解決してくれるでしょう。
そして最後の課題は"英語"です。「Vaingloryと関係ないじゃん!」と思う人もいるかもしれません。でもこれが現実なのです。

プレイヤー全員が堪能な英語を話せる必要はありませんが、世界レベルのチームを目指すのであれば、少なくともチームの誰かが英語でのコミュニケーションを不自由なくこなせるレベルである必要があると考えています。

"海外のチームと親交を深めやすいから"という点だけではありません。日本語に訳されていない各地域でのプレイヤーデータや、OPとされているメタ構成ジャングルの周回方法など、使える情報をより引き出しやすくなるからです。

どのような構成が流行っているのかというのは動画を見ればわかることでしょうが、"なぜそれがOPとされているのか"という経緯は、現地のプレイヤーに聞くか、英語圏の情報サイトなどで収集をしないといけません。そして世界で戦うからには世界のプレイヤーを分析して対策しなければならず、その情報はほとんどが英語、日本語ではないのです

INVのRuin選手は英語と日本語が堪能ですし、WildのMonG選手も英語はネイティブレベルです。HuntersのQueen選手も英語で不自由なくコミュニケーションがとれます

逆に、海外のプレイヤーも「日本についてはあまり情報を得ることができない」という面があったため、他言語を理解するという課題は、一番関係ないようで最も大切なことかもしれません。

なにはともあれ日本のVaingloryを取り巻く環境は間違いなく良い方向に向かっています。今後も僕達GLM含め様々な人たちが頑張って、さらに良いものにしていきたいですね!

優勝は「Ardent」で決定だ!

1ヶ月に渡り、超ハイレベルな戦いが繰り広げられた「Vainglory International premier league」。その優勝に輝いたのは「Ardent Alliance」となりました!

なお、本記事で「VIPL」レポートは最後となりますが、今回を含む今までの「VIPL」レポートは、「VIPLレポートまとめページ」にてリストアップされています。振り返りたい時などに、ぜひご覧下さい!

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